# --- Kifu for Windows (Pro) V6.65.84 棋譜ファイル ---
対局ID:18883
記録ID:685286d207f0dbf3e1d713ca
開始日時:2025/07/06 10:00
終了日時:2025/07/06 11:24
棋戦:第19回朝日杯将棋オープン戦一次予選
戦型:
相掛かり持ち時間:0時間40分
秒読み:60秒
消費時間:84▲40△31
場所:
東京・将棋会館図:投了
振り駒:1,1,
計時方式:チェスクロック
先手消費時間加算:0
後手消費時間加算:0
手合割:平手
先手:
横山大樹アマ後手:
高橋佑二郎四段先手省略名:横山大
後手省略名:高橋佑
手数----指手---------消費時間--
*第19回朝日杯将棋オープン戦の一次予選1回戦、高橋佑二郎四段−横山大樹アマ戦を中継する。
*2025年7月6日(日)10時から東京・将棋会館、特別対局室で指される。持ち時間はチェスクロック式で各40分、切れたら一分将棋。朝日新聞のYouTubeで中継がある。
振り駒は高橋の振り歩先で、結果はと金が3枚。横山アマの先手と決まった。
*
*【高橋佑四段−横山アマ|囲碁将棋TV -朝日新聞社-】
*
https://www.youtube.com/watch?v=-n_m5DHv0X4 *
*(棋譜・コメント入力=牛蒡)
*[棋譜表示の*はコメント付きの指し手。#は局後の感想が追記された指し手]
1手 2六歩(27) ( 0:20/00:00:20)*◆横山 大樹(よこやま だいき)アマ◆
*1990年5月30日生まれ。北海道札幌市出身、在住の会社員。2023年、史上初のアマ名人3連覇。2017年、第40期朝日アマ将棋名人の座に就くと、2024年に7連覇を達成(2020年はコロナウイルス感染防止の影響で、開催なし)。16年から17年にかけて、アマ6大大会のうち四冠を制覇した(赤旗名人、支部名人、朝日アマ名人、アマ名人)。アマ名人戦優勝4回、支部名人戦優勝3回、赤旗名人戦優勝2回。
2手 8四歩(83) ( 0:05/00:00:05)*◆高橋 佑二郎(たかはし ゆうじろう)四段◆
*1999年7月9日生まれ、千葉県船橋市出身。加瀬純一七段門下。2024年、四段。棋士番号は342。
3手 2五歩(26) ( 0:07/00:00:27)*【横山アマの公式戦成績】
*通算成績は13勝23敗(0.361)
*昨年度成績は0勝1敗(0.000)
*本年度成績は0勝0敗(0.000)
4手 8五歩(84) ( 0:07/00:00:12)*【高橋の公式戦成績】
*通算成績は17勝19敗(0.472)
*昨年度成績は15勝15敗(0.500)
*本年度成績は2勝4敗(0.333)
5手 7八金(69) ( 0:06/00:00:33)*横山アマの直近10局は3勝7敗。古い対局から順に●○●●○●●○●●。初めて公式戦を指したのは2010年。2017年以降は毎年、少なくとも1勝している。今年は本局が初めての公式戦。
6手 3二金(41) ( 0:05/00:00:17)*高橋の直近10局は3勝7敗。古い対局から順に●●●○○●●●●○。
7手 3八銀(39) ( 0:06/00:00:39)*横山アマの本棋戦成績は3勝9敗(0.250)。初参加は第5回。2回目は第11回。今期で9回連続の参加となる。第15回は2勝を挙げた。
8手 7二銀(71) ( 0:07/00:00:24)*高橋の本棋戦成績は1勝1敗(0.500)。初参加となった前回は、古屋皓介アマに勝ち、石井健太郎七段に敗れた。
9手 2四歩(25) ( 0:15/00:00:54)*両者は本局が初手合い。対局立会人は佐藤義則九段が務める。東京・将棋会館で指される対局は本日、この1局のみである。
10手 同 歩(23) ( 0:06/00:00:30)*戦型は
相掛かり。序盤から早いペースで進んでいる。
11手 同 飛(28) ( 0:07/00:01:01)12手 2三歩打 ( 0:05/00:00:35)*朝日杯将棋オープン戦は朝日新聞社と日本将棋連盟が主催、三井住友トラストグループが特別協賛する棋戦。1982年度から2000年度までは全日本プロトーナメント、01年度から06年度までは朝日オープン将棋選手権、07年度以降は朝日杯将棋オープン戦と続いてきた。出場者は全棋士、アマチュア10人、女流棋士3人。一次予選、二次予選、本戦とすべてトーナメント戦で行われる。
*
*【第19回一次予選】
*
https://www.shogi.or.jp/match/asahi_cup/19/itizi/index.html 13手 2六飛(24) ( 0:07/00:01:08)*1回戦のプロアマ戦は恒例だ。プロ側は棋士番号の大きい順に10人の棋士が指す。アマは前期の朝日アマ名人、挑戦者を含む朝日アマ名人戦のベスト8、学生名人の10人。
*横山アマは前期の朝日アマ名人。今期(第47期)は古田龍生アマに敗れ、8連覇はならなかった。7連覇と通算7期は同棋戦で歴代1位の記録である。
14手 3四歩(33) ( 0:06/00:00:41)*直近5年のプロアマ戦の結果は以下の通り。成績はプロ側から見たものである。2020年はコロナ禍にあり、アマ側の出場者は2人だった。
*プロの最高成績は10勝0敗(第4回)。アマの最高成績は5勝5敗(第6、13回)。前身棋戦の朝日オープン将棋選手権でもプロアマ戦があり、そちらではアマが7勝3敗(第21回、2002年)と大きく勝ち越した年があった。
*
*2020年 第14回 1勝1敗
*2021年 第15回 7勝3敗
*2022年 第16回 7勝3敗
*2023年 第17回 9勝1敗
*2024年 第18回 9勝1敗
15手 3六歩(37) ( 0:14/00:01:22)*アマが2名だった第14回を除くと、第1回から前回までのプロアマ戦の平均成績は、プロの7.59勝となる。今期は6月29日に本局を除く9局が行われ、プロの6勝3敗だった。本局で高橋が勝てば7勝でプロ側はまずまず、横山アマが勝てばアマ側が大健闘したといえる。
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*【小学生の時以来の対戦も 将棋朝日杯プロアマ戦】
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https://digital.asahi.com/articles/AST745J6LT74UCVL001M.html 16手 9四歩(93) ( 5:54/00:06:35)*14手目の局面は、前例が70局を越えていた。15手目▲3六歩が珍しい手で3局しかない。よく指されていた手は▲1六歩や▲3六飛だった。高橋は16手目△9四歩に5分54秒もかけた。これで3局の前例とも離れて未知の局面に。
17手 3七銀(38) ( 2:27/00:03:49)*▲3七銀は2分27秒の考慮。先に趣向の手を指したのは横山アマ(▲3六歩)だったが、△9四歩で互いに想定を外れたか。
18手 9五歩(94) ( 0:16/00:06:51)*先手が
早繰り銀の速攻策に出そうなところ、高橋は悠々と端の位を取った。大らかな指し回し。
19手 4六銀(37) ( 1:21/00:05:10)20手 8六歩(85) ( 0:05/00:06:56)*本日は日曜日。朝日杯のプロアマ戦(1回戦)は、アマチュア選手が参加しやすいよう、休日に開催されることが多い。本局が指されている特別対局室以外では、奨励会の例会が行われている。
21手 同 歩(87) ( 0:06/00:05:16)*本局は自動記録で採譜される。公式戦の経験豊富な横山アマだが、自動記録の対局は初めて。対局開始前には、時間表示タブレットの見方や時間計測用ボタンの配置などを確認していた。
22手 同 飛(82) ( 0:05/00:07:01)23手 8七歩打 ( 0:06/00:05:22)*△8五飛なら▲3五歩を阻止できる。△8四飛も▲3五歩△同歩▲同銀のあとの守りに利いている。
24手 8四飛(86) ( 0:06/00:07:07)*どちらも浮き飛車に構えた。▲3五歩△同歩▲同銀には△8六歩▲同歩△8五歩▲同歩△同飛の十字飛車がある。以下▲4六銀は△8七歩で角を取れる。
25手 3七桂(29) ( 1:55/00:07:17)*先手は▲7六歩を保留している。角交換がないため、じっくりと駒組みを進められる。ただ、7七歩型は囲いの発展性がない。どこかで突く必要があるだろう。
26手 6二玉(51) ( 0:12/00:07:19)*後手は端の位が主張。左に囲えば玉が広い。
27手 6九玉(59) ( 0:17/00:07:34)28手 4二銀(31) ( 0:33/00:07:52)29手 6八銀(79) ( 1:18/00:08:52)30手 4四歩(43) ( 0:56/00:08:48)*角筋を止めた。高橋はじっくりとした将棋を好む。
31手 7六歩(77) ( 1:50/00:10:42)*△4四歩の前に▲7六歩は△8八角成▲同金で形を乱された。後手の角筋が通ったままなら、▲7九玉を入れてから▲7六歩だっただろうか。それなら△8八角成を▲同玉と取れる。
32手 7四飛(84) ( 1:29/00:10:17)*△7四飛で揺さぶりをかけた。
*「先手は7六の歩を守るか、それとも取らせるか。しかし、▲6六角△7六飛▲7五歩はやらないでしょうね。△6六飛で飛車角交換になっても先手は飛車のよい使い方がありませんから」(佐藤義九段)
33手 7七銀(68) ( 4:53/00:15:35)*▲7七銀は手堅い。ただし、角は使いづらくなった。先手陣の右側は急戦調、左側は持久戦調の駒配置になっている。全体の方針としては、持久戦にしたほうがバランスは取りやすい。
34手 4三銀(42) ( 1:11/00:11:28)*「▲5八金には△5四銀▲6六歩△4五歩で戦いを起こす可能性もあります。僕ならそう指したいですね。先手は駒組みで指したい手が多いけど、いまなら後手陣のほうが形はいいですから」(佐藤義九段)
*
*※局後の感想※
*横山「▲6六銀には△7六飛か、それとも△3三桂か」
*高橋「先手は▲6六銀と▲5六歩の2択くらいですか」
35手 5六歩(57) ( 3:46/00:19:21)*△5四銀に▲5五歩を用意。また、▲7九角から▲3五歩の準備をした意味もある。
36手 1四歩(13) ( 2:59/00:14:27)*△1三角の含みがある。
37手 5五歩(56) ( 2:53/00:22:14)*「△1四歩では△4五歩もありました。以下▲4五同銀には△4四歩です。この局面でも△4五歩は考えられますね。ただ、リスクもあります。持ち時間の長い棋戦なら十分に読みを入れられますが、早指しの棋戦ではカンも重要です」(佐藤義九段)
38手 4五歩(44) ( 1:29/00:15:56)*いった。佐藤義九段のいうカンとは、勝負勘や大局観のようなものだろう。早指し棋戦では、そう長くは読めない。経験や感覚で判断を下さなければいけない場面もある。
39手 同 銀(46) ( 2:32/00:24:46)*35手目の局面で△4五歩▲同銀は△4四歩で銀が捕まった。本譜は▲5五歩を突いているので△4四歩に▲5六銀と逃げられる。△5五角と歩を取る手が自然だ。
*
*※局後の感想※
*横山「△5五角はどうなりますか」
*△5五角▲4八金△3三桂▲5六銀△4四角▲2九飛△3五歩が示された。
*高橋「そこでそちらの手が読めなくて」
*横山「本譜のほうが読みやすいですよね」
40手 3三桂(21) ( 1:27/00:17:23)*5五の歩を取らないのは意外だ。横山アマも意表を突かれたか、手を止めて考えている。後手は▲5六銀に△1三角から手を作るのか。
41手 5六銀(45) ( 5:00/00:29:46)42手 1三角(22) ( 0:05/00:17:28)*どんどん動く。先手は駒組みで指したい手が多いのだが、後手の対応に追われて、手が間に合っていない。
*「△1三角は△3五歩の狙いがあります。先手の対応が悩ましい。▲7九角は△同角成▲同玉で手順に囲いに近づきますが、後手も△5七角から馬を作る手があります。▲5八金は△3五歩から△2四飛の飛車交換が気になります」(佐藤義九段)
*
*※局後の感想※
*横山アマは▲6八銀と▲7九角で「迷いに迷った」と話した。どちらかといえば▲6八銀を指したかったようだ。
*▲6八銀に(1)△3五歩▲同歩△同角▲3六飛△3四飛▲4六歩△7一玉は「いい勝負に見えます。この図になるならやりたい」と横山アマ。
*▲6八銀に(2)△7六飛▲6五銀△7五飛▲7七桂△6四歩▲7六歩△6五飛▲同桂△同歩▲5四歩△同銀▲5八金△6四桂▲4一飛△7六桂▲7七角△6八桂成に▲同金右と▲同金左のどちらも△7六銀が難敵で、以下▲8六角は△6六歩の筋で潰されかねない。手順中の▲4一飛ですっきり勝てないようでは難局だ。ただ、横山アマは「それでもこっちでしたかね。変化の余地もありそうですし」という。本譜は▲7九角を選んだが、高橋にうまく指されて苦戦を強いられた。
43手 7九角(88) ( 2:14/00:32:00)*「おおー、いちばん強い手でいった!」(佐藤義九段)
44手 同 角成(13) ( 0:27/00:17:55)45手 同 玉(69) ( 0:09/00:32:09)46手 3五歩(34) ( 0:04/00:17:59)*△5七角では不満だったか。△3五歩は▲同歩なら△3六歩と打つ。以下▲3六同飛は△2七角で後手よし。
47手 8八玉(79) ( 1:30/00:33:39)*佐藤義九段は▲8八玉を高く評価している。横山アマの実力を示す一手とのこと。
*「△3六歩に(1)▲同飛は△2七角がありますが(2)▲4五桂で勝負するつもりですね。以下△3七歩成でと金は作られますが、あらかじめ▲8八玉と入城したことで3七のと金の価値を下げています。形勢としては後手持ちですが、勝負の呼吸としては先手もなかなかの指し回しをしています」(佐藤義九段)
48手 1五角打 ( 5:16/00:23:15)*すぐに△3六歩は▲4五桂△同桂▲同銀でつまらない。△1五角は△3六歩から△3七歩成を狙っている。
49手 2七飛(26) ( 0:25/00:34:04)50手 3六歩(35) ( 0:05/00:23:20)*※局後の感想※
*横山「▲2五桂と▲4五桂で分かりませんでした。いちばん考えたいところで時間がなくて」
*▲2五桂は△3七歩成▲3三桂成△2七と▲3二成桂△3八とが横山アマの読み筋。その局面の判断がつかなかったという。
51手 4五桂(37) ( 0:05/00:34:09)*「ここは△4五同桂と△3七歩成で迷います」(佐藤義九段)
52手 同 桂(33) ( 0:11/00:23:31)*高橋はまだ時間に余裕があるが、決断よく指している。横山アマは残り6分とやや追い込まれている。
53手 同 銀(56) ( 0:07/00:34:16)54手 3七歩成(36) ( 0:09/00:23:40)*端角の効果で△3七歩成が飛車取りの先手になった。
55手 1六歩(17) ( 1:10/00:35:26)*強気。飛車角交換に持ち込もうとしている。
56手 2七と(37) ( 0:04/00:23:44)*△2七とは先手玉から遠い。
57手 1五歩(16) ( 0:05/00:35:31)58手 3三桂打 ( 0:04/00:23:48)*自陣桂は腰の入った手。▲3三歩を消している。▲5六銀と引かせれば▲5四歩もない。47手目▲8八玉と△3三桂は、双方の力を示した手といえる。
*
*※局後の感想※
*横山「△3三桂は見えていませんでした」
59手 5六銀(45) ( 1:54/00:37:25)*11時1分の着手。▲5六銀までの消費時間は、▲横山37分、△高橋23分。
60手 2九飛打 ( 1:32/00:25:20)61手 3九歩打 ( 0:42/00:38:07)*一段金(先手の4九金)は飛車打ちに強い。ただし、本譜は▲3九歩に△4八歩がある。
62手 4八歩打 ( 0:04/00:25:24)*「これは後手がよくなりました。58手目△3三桂がいい手でしたね。代えて△4四歩だと△4八歩が指せませんでした」(佐藤義九段)
*
*※局後の感想※
*高橋「この局面がいちばん怖かった」
*△4八歩から△4九歩成が間に合えば後手の勝ち。ただ、その2手の間に先手が攻めてくるのが分かっているから怖い。ちなみに▲5八金と逃げるようでは△3四飛で後手がいい。
63手 6五銀(56) ( 1:53/00:40:00)*「非常手段です」(佐藤義九段)
*11時7分、横山アマは持ち時間を使いきり、一分将棋に入った。
64手 3四飛(74) ( 0:39/00:26:03)*絶品の飛車回り。
65手 5四歩(55) ( 0:00/00:40:00)*先手は堅い玉形を生かして攻め合いに持ち込みたい。▲5四歩はコビン攻めで急所を突いている。
66手 4九歩成(48) ( 0:31/00:26:34)*▲5三歩成△同玉の形は耐えていると読んだ。
*
*※局後の感想※
*▲7五角△5四歩▲5三角打には△5二玉が高橋の予定。高橋は「怖すぎる」と話していたが、以下▲3五桂△7四歩▲同銀△6四金で後手がしのいでいる。
67手 5三歩成(54) ( 0:00/00:40:00)*「後手は金得です。先手がどこまで追い込めるか」(佐藤義九段)
68手 同 玉(62) ( 0:04/00:26:38)*高橋はまだ13分22秒も残している。このまま逃げ切れば快勝譜になる。
69手 5四歩打 ( 0:00/00:40:00)*※局後の感想※
*先手の攻めは細いと横山アマも認めていた。しかし、代わる手段も難しい。
70手 4四玉(53) ( 0:06/00:26:44)*「おおー! それでいいのか」(佐藤義九段)
*玉が前線に出ていく。△6二玉は▲5三角、△4二玉は▲7五角があった。本譜で▲5三角には△4五玉で耐えるつもりだ。
71手 4六角打 ( 0:00/00:40:00)*後手玉を上から押さえたが、先手の手駒は頭の丸い駒ばかりで寄せに苦労する。
72手 3九飛成(34) ( 1:14/00:27:58)*「先手は忙しい。4筋のと金を引かれたら終わりです」(佐藤義九段)
73手 6六角打 ( 0:00/00:40:00)*
王手竜取りをかけるも3九の竜はヒモ付き。
74手 4五玉(44) ( 0:21/00:28:19)75手 3九角(66) ( 0:00/00:40:00)76手 同 飛成(29) ( 0:46/00:29:05)*「最後は▲5三歩成とかで下駄を預ける展開になりそうです」(佐藤義九段)
*▲5五飛△3六玉▲3五飛は△4七玉で捕まらない。
入玉模様だから2七との働きも大きい。
77手 3七歩打 ( 0:00/00:40:00)*竜を止めることで▲3五飛以下の詰みを狙っている。
78手 4四銀(43) ( 0:22/00:29:27)*「▲5七桂△3四玉で
入玉は阻止できそうですが、いかんせん、先手の駒が足りません」(佐藤義九段)
79手 5三歩成(54) ( 0:00/00:40:00)*佐藤義九段の予想通り、最後は▲5三歩成に頼ることになった。
80手 3七と(27) ( 0:33/00:30:00)*△3六玉のルートを確保。
81手 5七角(46) ( 0:00/00:40:00)*▲5七角は竜取り。
*「横山さんも最後まで嫌らしく指しています」(佐藤義九段)
82手 1九竜(39) ( 1:19/00:31:19)*「しかし、後手が逃げ切れそうか」(佐藤義九段)
83手 4六飛打 ( 0:00/00:40:00)*△3五玉は▲1六飛が
王手竜取りで混戦になる。
84手 3四玉(45) ( 0:04/00:31:23)*79手目▲5三歩成が4三の逃げ道を封鎖している。だが、▲2六桂に今度は△3五玉と逃げられる。桂が邪魔をして▲1六飛がない。
*この局面で横山アマが投了した。終局時刻は11時24分。消費時間は、▲横山40分、△高橋31分(持ち時間は各40分)。
*
*※局後の感想※
*
感想戦は12時3分に終了した。中盤以降で先手よしの変化は見つからず、横山アマは「しっかりと見切られていた」と完敗を認めた。先手としては、本格的な戦いが始まる前の43手目▲7九角まで戻り、代えて▲6八銀の変化を掘り下げるべきだった。
85手 投了 ( 0:00/00:40:00)まで84手で後手の勝ち