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# --- Kifu for Windows (Pro) V6.65.83 棋譜ファイル ---
対局ID:18761
記録ID:67dd364aa479b40ddf2408ab
開始日時:2025/06/14 10:00
終了日時:2025/06/14 19:38
棋戦:第10期叡王戦五番勝負第5局
戦型:相掛かり
持ち時間:4時間
秒読み:60秒
消費時間:120▲240△240
場所:千葉県柏市「柏の葉カンファレンスセンター」
備考:昼休前43手目▲61分△88分\n
振り駒:2,0,伊
計時方式:チェスクロック
先手消費時間加算:0
後手消費時間加算:0
昼食休憩:12:30〜13:30
昼休前消費時間:43手▲61分△88分
手合割:平手  
先手:斎藤慎太郎八段
後手:伊藤匠叡王
先手省略名:斎藤慎
後手省略名:伊藤匠
手数----指手---------消費時間--
*伊藤匠叡王に斎藤慎太郎八段が挑戦する第10期叡王戦五番勝負は、第4局を終えて2勝2敗のタイとなった。最終局となる第5局は6月14日(土)に千葉県柏市「柏の葉カンファレンスセンター」で行われる。持ち時間はチェスクロック使用の各4時間、切れたら1手60秒未満での指し手となる。対局開始は10時。昼食休憩は12時30分から13時30分までの1時間。第5局の先後は振り駒で決定する。立会人は木村一基九段、記録係は鈴木廉太郎三段(飯塚祐紀八段門下)が務める。
*現地の大盤解説会(事前申込制で締め切り済み)は解説を佐々木勇気八段、高見泰地七段、三枚堂達也七段、門倉啓太六段(大盤S席限定解説)、PC操作を勝又清和七段、聞き手を加藤結李愛女流二段が担当する。
*9時43分、斎藤が対局室に姿を見せた。下座に着くと信玄袋から対局に必要な道具を取り出す。伊藤の入室は9時45分。上座を占めると同じく信玄袋から扇子や時計を取り出して、盤の前に置く。両者が一礼して駒が並べられる。伊藤は伊藤流で、斎藤は大橋流で駒をゆったりと配していく。
*木村九段が「第5局ですので振り駒をおこないます」と発して、鈴木三段が伊藤の歩を5枚取り「伊藤先生の振り歩先です」と告げる。と金が3枚出て、斎藤の先手番に決まった。
*10時、木村九段が定刻を告げて対局が始まった。
*
*(棋譜・コメント入力=琵琶)
*[棋譜表示の*はコメント入りの指し手。#は局後の感想が追記された指し手]

1手 2六歩(27) ( 0:22/00:00:22)
*斎藤の初手は▲2六歩。相掛かりを目指すのか、角換わりを選ぶのか。
*
*【対局開始】
*https://kifulog.shogi.or.jp/eiou/2025/06/post-75cb.html

2手 8四歩(83) ( 0:23/00:00:23)
*伊藤は△8四歩と応じた。

3手 2五歩(26) ( 0:19/00:00:41)
*◆斎藤 慎太郎(さいとう しんたろう)八段◆
*1993年4月21日生まれ、奈良県奈良市出身。畠山鎮八段門下。2012年、四段。2020年、八段。棋士番号は286。
*タイトル戦登場は6回。獲得は王座1期。

4手 8五歩(84) ( 0:12/00:00:35)
*◆伊藤 匠(いとう たくみ)叡王◆
*2002年10月10日生まれ、東京都世田谷区出身。宮田利男八段門下。2020年、四段。2023年、七段。棋士番号は324。
*タイトル戦登場は4回。獲得は叡王1期。棋戦優勝は1回。

5手 7八金(69) ( 0:40/00:01:21)
*【斎藤の公式戦成績】
*通 算=346勝203敗(0.630)
*昨年度=27勝16敗(0.628)
*今年度=4勝7敗(0.364)
*

6手 3二金(41) ( 0:10/00:00:45)
*【伊藤の公式戦成績】
*通 算=166勝64敗(0.722)
*昨年度=22勝16敗(0.579)
*今年度=4勝3敗(0.571)

7手 3八銀(39) ( 0:14/00:01:35)
*斎藤は相掛かりを選択した。相掛かりは今シリーズ4局目となる。

8手 7二銀(71) ( 0:34/00:01:19)
*両者の対戦成績は、伊藤3勝、斎藤2勝。5月26日に行われた第10期叡王戦五番勝負第4局以来の顔合わせとなる。

9手 9六歩(97) ( 0:37/00:02:12)
*飛車先の歩をなかなか交換しないのが最近の定跡になっている。互いに相手の手を見ながらいいタイミングで飛車先の歩交換を視野に入れている。第2局は▲1六歩を選んだ。

10手 5二玉(51) ( 1:38/00:02:57)
*伊藤の指し手は△5二玉。斎藤の相掛かり中住まい玉で対抗する。
*斎藤が手を止めている。先手は方針の岐路を迎えており、候補手は▲1六歩、▲4六歩、▲6八玉、▲3六歩、▲2四歩、▲5八玉など幅広い。伊藤が先手の第1局は▲1六歩を選んでいる。

11手 4六歩(47) ( 7:07/00:09:19)
*斎藤は▲4六歩を選択した。▲4七銀と上がって▲5六銀と腰掛け銀を目指すことになるだろうか。

12手 9四歩(93) ( 3:05/00:06:02)
*叡王戦は第3期からタイトル戦に昇格した棋戦。第1期から第5期までは株式会社ドワンゴ・日本将棋連盟が、第6期から株式会社不二家・日本将棋連盟が主催する。現在はひふみが特別協賛、中部電力株式会社、株式会社豊田自動織機、豊田通商株式会社、AMD、アパリゾート佳水郷が協賛、三井不動産が第5局を協賛している。現タイトル保持者は伊藤匠叡王。
*シード者は前期七番勝負敗退者、前期本戦ベスト4進出者。叡王と前期ベスト4以外の各棋士が段位別にわかれて予選を行う。持ち時間はチェスクロック使用の各1時間。使いきると1手60秒未満での着手となる。先後は振り駒で決定する。
*本戦はシード者4人と段位別予選の通過者12人の計16人で行われる。持ち時間はチェスクロック使用の各3時間。使いきると1手60秒未満での着手となる。先後は振り駒で決定する。
*五番勝負は伊藤匠叡王と本戦優勝者が対戦する。持ち時間はチェスクロック使用の各4時間。使いきると1手60秒未満での着手となる。伊藤匠叡王に斎藤慎八段が挑戦する今期の五番勝負は2勝2敗となり、最終第5局で大詰めを迎えている。
*
*【株式会社不二家】
*https://www.fujiya-peko.co.jp/
*【ひふみ投信・ひふみワールド公式サイト】
*https://hifumi.rheos.jp/
*【中部電力ホームページ】
*https://www.chuden.co.jp/
*【株式会社 豊田自動織機】
*https://www.toyota-shokki.co.jp/index.html
*【豊田通商株式会社】
*https://www.toyota-tsusho.com/
*【AMD】
*https://www.amd.com/ja.html
*【アパリゾート佳水郷】
*https://www.apahotel.com/resort/kasuikyo/
*【三井不動産】
*https://www.mitsuifudosan.co.jp/

13手 2四歩(25) ( 2:28/00:11:47)
*斎藤の叡王戦成績は33勝11敗(0.750)。第1期からの参加で今期が10期目となる。本戦進出5回。今期は段位別予選八段戦からの出場で、北浜健介八段、畠山鎮八段、佐々木勇気八段に勝って本戦へ。大橋貴洸七段、豊島将之九段、永瀬拓矢九段、糸谷哲郎八段を破って挑戦権を獲得した。五番勝負は2勝2敗で本局を迎えた。

14手 同 歩(23) ( 0:13/00:06:15)
*伊藤の叡王戦成績は15勝7敗(0.682)。第6期からの参加で今期が5期目となる。本戦進出1回。叡王獲得1期。今期は五番勝負からの出場となり、2勝2敗で本局を迎えた。

15手 同 飛(28) ( 0:10/00:11:57)
*斎藤はこのタイミングで2筋の歩を交換した。

16手 2三歩打 ( 0:29/00:06:44)
*本局はABEMAでLIVE配信されている。解説者は阿久津主税八段、黒沢怜生六段。聞き手を室谷由紀女流三段、和田はな女流1級が務める。
*
*【叡王戦第5局|ABEMA】
*https://abema.tv/channels/shogi-live/slots/CiZ5gqD4JDeffd

17手 2八飛(24) ( 0:17/00:12:14)
*飛車の引き場所は2八だった。以前は2六に引いていたが、深く引くのが最近の主流となった。

18手 8六歩(85) ( 1:35/00:08:19)
*伊藤も飛車先の歩交換を目指す。

19手 同 歩(87) ( 0:12/00:12:26)
*日本将棋連盟の公式YouTubeチャンネルで、対局終了後の14日夜(22時予定)から第5局の振り返り配信ライブを行う。解説は山川泰熙四段と高橋佑二郎四段が担当する。
*
*【日本将棋連盟YouTubeライブ】
*https://www.youtube.com/live/7A8hHy6WNAU

20手 同 飛(82) ( 0:09/00:08:28)
*現地大盤解説会はすでに定員に達したため締め切っているが、駒テラス西参道(東京都渋谷区)の大盤解説会は現在もチケットを販売している。解説開始は15時。解説は飯島栄治八段、聞き手は砂原奏女流2級。料金は5,000円、先着40名まで。詳細は下記のリンクをご参照下さい。
*
*【駒テラス西参道 叡王戦第5局 大盤解説会】
*https://www.komaterrace.com/info/2025/05302150211976.html

21手 4七銀(38) ( 2:19/00:14:45)
*斎藤は▲4七銀と上がった。△4六飛と歩を取られる手を防いでいる。

22手 8七歩打 ( 1:01/00:09:29)
*伊藤は角取りに歩を打つ。▲9六歩が突いてあるので▲9七角と逃げられるが、角を9筋に呼び込んで目標にする方針だ。△8七歩は2023年6月に指された第94期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第2局の▲佐々木大地七段−△藤井聡太棋聖戦で指された手である。
*
*※局後の感想※
*「いろいろな指し方がありますが、△8七歩を打たれる作戦に」と斎藤。

23手 9七角(88) ( 0:09/00:14:54)
*柏市は千葉県の北西部に位置する中核市。人口は約43万人で、千葉県5位を誇る。市のホームページに「柏の木のように続いていくまち」と綴られている。天然湖沼である手賀沼が広がっている。つくばエクスプレスの開通によって都心から近くなったことで発展が続いているベッドタウンとして知られる。石田和雄九段が経営している道場があり、出身の棋士や女流棋士が本局のイベントに参加する。
*
*【千葉県柏市ホームページ】
*https://www.city.kashiwa.lg.jp/
*
*【柏市〜柏の葉周辺〜】
*https://kifulog.shogi.or.jp/eiou/2025/06/post-264a.html
*
*【柏市〜柏駅周辺〜】
*https://kifulog.shogi.or.jp/eiou/2025/06/post-13dd.html

24手 8二飛(86) ( 0:19/00:09:48)
*対局場の「柏の葉カンファレンスセンター」は2014年7月にオープンした「柏の葉ゲートスクエア」内の複合施設。同じ建物内にホテルがあり、複合開発都市ならではの多機能性で注目を集めている。現在も研究拠点や商業施設の開発が進んでいる発展途上のエリアである。叡王戦の対局は第7期第3局、第9期第4局が行われ、今期が3回目の開催となる。
*
*【柏の葉カンファレンスセンター】
*https://www.kashiwanoha-cc.jp/

25手 7五角(97) ( 0:12/00:15:06)
*角を7五に飛び出す。△9五歩の角頭攻めを防ぐ。前例の棋聖戦は△3四歩▲5六銀△7四歩▲6六角△同角▲同歩△2二銀▲7六歩△3三銀▲7七桂と進み、先手の佐々木大七段が制している。

26手 7四歩(73) ( 2:00/00:11:48)
*対局前日、関係者一行はホテルにチェックインした後に、「柏の葉スマートシティ」を見学した。現在もまちづくりが進められている「アーバンデザインセンター柏の葉」(通称=UDCK=Urban Design Center Kashiwa-no-ha)でプロモーションビデオを視聴し、エリアの一角を巡った。まちの健康研究所「あ・し・た」では脳年齢をはじめ、健康状態をチェックでき、住みよいまちづくりを目指している。脳年齢チェックは伊藤が挑戦し、10歳という驚異的な記録を残した。
*
*【柏の葉スマートシティ(1)】
*https://kifulog.shogi.or.jp/eiou/2025/06/post-f219.html
*
*【柏の葉スマートシティ(2)】
*https://kifulog.shogi.or.jp/eiou/2025/06/post-b203.html
*
*【柏の葉スマートシティ(3)】
*https://kifulog.shogi.or.jp/eiou/2025/06/post-0938.html
*
*【柏の葉スマートシティ(4)】
*https://kifulog.shogi.or.jp/eiou/2025/06/post-a4ec.html

27手 6六角(75) ( 0:17/00:15:23)
*17時から検分が行われた。将棋盤と駒は日本将棋連盟が所有するものが使われる。特に問題はなく、数分で終了した。対局者はその後、ABEMAのインタビューを受ける。
*
*【検分】
*https://kifulog.shogi.or.jp/eiou/2025/06/17-aa21.html

28手 3四歩(33) ( 0:34/00:12:22)
*17時45分から記念撮影、18時から関係者の夕食会が行われた。伊藤は「大きな一番を対局できるというのは棋士冥利に尽きることだなと感じております。全力を尽くしていい将棋をお見せできればと思っております」と語り、斎藤は「明日もここまでの4局にまさるような熱戦を指せるように頑張りたいと思っております」と述べた。
*10時30分、午前のおやつは斎藤がペコちゃんのツインほっぺ(シャンテリー&カスタードクリーム)、水出しアイスティー。伊藤が気分晴々キラリ! もちづき白桃のあじさいパフェ、水出しアイスティーを注文した。
*
*【記念撮影と夕食会】
*https://kifulog.shogi.or.jp/eiou/2025/06/post-6506.html
*
*【10時半のおやつ】
*https://kifulog.shogi.or.jp/eiou/

29手 5六銀(47) ( 1:30/00:16:53)
*先手は▲5六銀と上がって腰掛け銀に構える。先手としては後手に△8七歩と打たせたことで、8筋を逆襲することを視野に入れているのかもしれない。8筋はキズではあるが、▲7六歩と角筋を開けていないため、急な攻めはなさそうだ。

30手 6六角(22) ( 2:24/00:14:46)
*伊藤は角を交換する。先手の3手掛けた角との交換が得と判断したのかもしれない。

31手 同 歩(67) ( 0:13/00:17:06)
*手順に歩が伸びて先手陣が広がった。

32手 2二銀(31) ( 0:09/00:14:55)
*左銀を活用する。手順は少し違うものの、前例の棋聖戦第2局と合流した。

33手 7六歩(77) ( 1:38/00:18:44)
*斎藤の指し手は▲7六歩。さらに陣形を拡大する。
*伊藤が手を止めている。前例は△3三銀だが、叡王はどの手を選ぶのだろうか。

34手 4二玉(52) ( 6:44/00:21:39)
*伊藤の指し手は△4二玉。前例に別れを告げた。6日に常務理事に就任した糸谷哲郎八段が昨日から現地を訪れている。△4二玉について「△3三桂〜△2四歩と突いて△2三銀を目指しているということなのでしょうか。まだわかりませんけれども」という。途中の△2四歩がタダなのでリスクを伴うため、3二金に連絡をつけておいたほうが銀冠に組みやすいようだ。

35手 7七桂(89) ( 1:08/00:19:52)
*斎藤は▲7七桂と跳ねた。▲8五歩と高い位置で8筋を受けることも可能にしており、後手の△8七歩をとがめにいく方針のようだ。

36手 3三銀(22) ( 5:40/00:27:19)
*伊藤の指し手は△3三銀。カベ銀を立て直す自然な手で応じた。再び前例の棋聖戦第2局、▲佐々木大−△藤井聡戦と合流した。以下▲1六歩△5二金に先手は▲6五銀と動いている。
*両者ともに席を外している。
*
*【午前の控室】
*https://kifulog.shogi.or.jp/eiou/2025/06/post-785b.html

37手 1六歩(17) ( 5:31/00:25:23)
*斎藤は▲1六歩と突く。前例を踏襲する。
*控室にイベント出演を控えている高見七段、三枚堂七段が到着した。PC操作の勝又七段、聞き手の加藤結女流二段は朝から控室を訪れている。
*
*【戦型は相掛かり
*https://kifulog.shogi.or.jp/eiou/
*
*【2期目のタイトルを懸けて】
*https://kifulog.shogi.or.jp/eiou/

38手 5二金(61) (13:39/00:40:58)
*11時6分の着手。△5二金までの消費時間は、▲斎藤25分、△伊藤40分。
*伊藤は△5二金と上がった。両者ともに前例の将棋を意識していることは間違いないだろう。果たしてどちらが研究手を先に披露することになるのだろうか。
*
*※局後の感想※
*「棋聖戦の将棋(▲佐々木大−△藤井聡戦)だということに途中で気づいて。準備不足でした」と伊藤。△5二金に代えて△7三桂は▲7五歩△8四飛と進み、そこで先手がどう指すか。▲8六歩は△7五歩▲8七金で穏やかな展開になる。また、△8四飛に▲8三歩は△7五歩▲8二歩成△同飛▲7四歩に△6四歩でどうか。以下▲7三歩成△同銀で先手は桂得だが、斎藤は「こちらは歩切れになるので」と否定的だった。

39手 6五銀(56) (12:21/00:37:44)
*斎藤は銀を押し上げて7四の歩を取りにいく。後手が△7三銀と歩を守れば▲7五歩△同歩▲7四歩といった攻め筋が目につく。以下△6四銀には▲同銀△同歩▲7三歩成△同桂▲7四歩で先手の攻めが続きそうだ。先手は8筋の歩を手持ちにしているため、攻めの幅が広がっているといえよう。前例は△4四銀▲7四銀△8四飛▲6五銀△5五銀と後手も銀を繰り出している。
*三枚堂七段は「前例は2年前ですが、印象深い将棋でした。後手は8七歩が負担になるのかどうか。△8九角と打って8七歩を生かすような展開にしたいのですが、先手の銀が6五まで出てこられてプレッシャーを掛けてきているので、なかなか角を打つ展開にはならないと思います」と話す。
*勝又七段は「前例通りなら早く指したほうが持ち時間を使わなくていいですが、ここまで1時間半も掛けているので、両者とも慎重に進めていますよね」という。
*前例の棋聖戦は△4四銀▲7四銀△8四飛▲6五銀△5五銀▲8五歩△4四飛▲8二角と進んだ。▲8二角で先手ペースになったのではないかというのが三枚堂七段の見解。△4四銀▲7四銀△8四飛▲6五銀に△7三桂と銀を追うとどうなるか。以下▲5六銀なら後手の8四飛が安定するが、△7三桂に▲7五角と打って△8一飛に▲7四銀と出るとどうなるのか、という検討が控室で行われていた。
*宮澤紗希女流初段が控室を訪れている。大盤解説を担当する佐々木勇八段も姿を見せた。
*
*【前例を踏まえた進行】
*https://kifulog.shogi.or.jp/eiou/2025/06/post-f54d.html

40手 4四銀(33) (44:43/01:25:41)
*伊藤は44分の考慮で△4四銀と上がった。前例と同じ手であり、時間を掛けたのはどういった意図なのだろうか。

41手 7四銀(65) ( 5:38/00:43:22)
*斎藤は銀で歩を取った。

42手 8四飛(82) ( 2:37/01:28:18)
*12時12分の着手。
*銀取りに飛車を浮く。
*12時30分、この局面で斎藤が17分使って昼食休憩に入った。ここまでの消費時間は▲斎藤1時間1分、△伊藤1時間28分。昼食の注文は両者ともにホテルポークカレー(並)で、斎藤がミネラルウォーター、伊藤がアイスティーを注文した。対局は13時30分に再開する。
*先手は▲6五銀と引くことになりそうだが、そこで後手がどう立ち回るのか。ここ数手で形勢の針が動く可能性もありそうだ。
*
*【昼食休憩】
*https://kifulog.shogi.or.jp/eiou/2025/06/post-bc24.html
*
*【休憩中の対局室】
*https://kifulog.shogi.or.jp/eiou/2025/06/post-eb76.html

43手 6五銀(74) (24:40/01:08:02)
*対局再開。昼食休憩後の指し手。
*斎藤は24分の考慮で▲6五銀と引いた。前例は△5五銀だが、控室では△7三桂が検討されていた。
*
*【対局再開】
*https://kifulog.shogi.or.jp/eiou/2025/06/post-2985.html
*
*※局後の感想※
*斎藤は「手を代えるなら▲8三歩でしょうか」という。以下△7四飛▲8二歩成△7三銀▲9一とが盤上に並ぶ。先手は▲8一とと桂を補充してから、▲2六香〜▲1五桂と2筋を狙う順が厳しい。伊藤は「イヤですね」と首をかしげる。斎藤は「本譜の進行がよくわからなかったので、こうやってプレッシャーを掛ける指し方もあったでしょうか」と振り返る。

44手 7三桂(81) ( 1:00/01:29:18)
*13時38分、ついに前例に別れを告げた。伊藤は△7三桂と銀取りに跳ねた。▲5六銀と引かせれば8四飛が安定する。
*しかし、控室の検討では▲7五角が有力と見られている。以下△8一飛に▲7四銀と銀を前進させることができる。伊藤はこの順をどう判断しているのだろうか。
*控室では木村九段と糸谷八段が継ぎ盤を挟んでいる。盤上に並んだのは▲7五角△8一飛▲7四銀に△5五銀の順。以下▲8四歩△6二金▲2二歩△同金▲8三歩成△同銀▲7三銀不成△同金▲5四桂△5二玉▲6五桂△6四銀▲同角△同金▲6二銀と進めば先手が指せそうである。▲2二歩△同金に▲6五桂と跳ねる手もありそうだ。以下△6四銀なら▲8三歩成△同銀▲7三銀不成△同金▲同桂成△同銀▲5四桂で攻めが続きそうだが、▲6五桂に△同桂と取られると先手に速い攻めがなさそうだ。
*
*【長い戦い】
*https://kifulog.shogi.or.jp/eiou/2025/06/post-b0bc.html

45手 5六銀(65) (18:44/01:26:46)
*斎藤は銀を5六に引いた。控室では意外だという声が聞かれている。常務理事の森下卓九段は「▲7五角△8一飛▲7四銀だと思っていましたが、単調ということなのでしょう。▲5六銀は意外でしたが、指されてみれば斎藤さんらしい本筋の一手だと思います」という。高見七段は「▲7五角と打てば激しくなるかもしれませんが、▲5六銀は斎藤さんらしい自分から崩れない手です。両者の持ち味が出る展開になると思います」と話す。
*14時、超豪華メンバーによる現地大盤解説会が始まった。
*
*【現地解説会、始まる】
*https://kifulog.shogi.or.jp/eiou/2025/06/post-83d3.html

46手 3三桂(21) ( 7:35/01:36:53)
*14時4分の着手。△3三桂までの消費時間は、▲斎藤1時間26分、△伊藤1時間36分。
*伊藤は△3三桂と跳ねた。「強気の一手だなぁ」と森下九段は漏らす。「次に桂が跳ねられるわけではないですから」と続けた。木村九段は「△3五銀と歩取りに上がって△4四飛と回る手があるので△3三桂はなかなかの手に見えます。先手が苦労しそうな気がしますね」という。先手は▲6八玉や▲5八金と上がると飛車の横利きが止まってしまうため、△8九角や△8八角が厳しい攻めになってしまう。自陣の駒を動かしにくく、構想力が問われる展開といえよう。歩を渡すと△9五歩▲同歩△9八歩▲同香△8九角の筋があるため、先手は注意が必要だ。
*伊藤が羽織を脱いできれいにたたんで座布団の後ろに置いた。
*
*【あおぞら将棋教室】
*https://kifulog.shogi.or.jp/eiou/2025/06/post-9a8f.html

47手 6五歩(66) (50:30/02:17:16)
*斎藤は50分の考慮で▲6五歩と突いた。▲6六角と打って飛車を目標にする含みを作る。先手の陣形を広げて伸びやかな一着である。
*15時、午後のおやつは斎藤が昭和100年記念 思い出のファッションケーキ 1970's クレープのパニエ、ホットカフェラテ、ブラッドオレンジジュース。伊藤がチョコまみれザ・ワールドケーキ、水出しアイスティーを注文した。
*
*【15時のおやつ】
*https://kifulog.shogi.or.jp/eiou/2025/06/15-43b0.html
*
*※局後の感想※
*▲6五歩に代えて自然な▲3六歩は△6四角を与えるため、「怖いですね」と斎藤。

48手 3五銀(44) (24:34/02:01:27)
*伊藤は歩取りに銀を出る。
*
*【日本将棋連盟の新体制】
*https://kifulog.shogi.or.jp/eiou/2025/06/post-263c.html
*
*※局後の感想※
*伊藤は△3五銀に代えて△8六飛を感想戦で示した。伊藤は「このあと手を代えるのが難しかったので」という。

49手 6六角打 ( 1:25/02:18:41)
*▲6五歩からの継続手。飛車取りに角を据える。△8一飛や△8六飛には▲3六歩と突いて、△4六銀には▲4七歩で銀を捕獲できる。6六の角が5七の地点を守っているのがポイントだ。
*竹部さゆり女流四段、岡崎洋七段が控室を訪れた。
*
*【石田九段門下】
*https://kifulog.shogi.or.jp/eiou/2025/06/post-0817.html
*
*【決断の角打ち】
*https://kifulog.shogi.or.jp/eiou/2025/06/post-5bd8.html

50手 8六飛(84) (24:33/02:26:00)
*伊藤は飛車を8六に逃げた。△7六飛を見せて攻撃的な一手といえる。
*大盤解説会場から控室に戻ってきた佐々木勇八段に見解を尋ねると「後手の伊藤叡王が手を作っていきたいのに対して、斎藤八段は攻防に▲6六角と打って受けに回っている展開です。先手に▲6五歩と突かれた後手は7二の銀が使いにくくなっています。先手は▲3六歩と強く反発する手もあり、どういった進行になるのか。形勢は互角です」と解説する。後手は△6四歩〜△6三銀の活用が見込めないため、攻め筋が限られている。

51手 3六歩(37) (18:12/02:36:53)
*斎藤の指し手は▲3六歩。銀取りに歩を突いて強く反発する。部分的には△4六銀に▲4七歩で銀を捕獲する手があるが、△7六飛と根元の角を取りに来られてどうか。以下▲3三角成△同金▲4六歩と進み、▲銀桂△角の交換で先手が駒得になる。ただ、形勢は難しいようだ。

52手 4六銀(35) ( 4:10/02:30:10)
*伊藤は△4六銀と歩を取った。▲4七歩を打ってこい、といわんばかりの前進だ。継ぎ盤には▲4七歩△7六飛▲3三角成△同金▲4六歩△7四飛に▲7六歩の順が並ぶ。検討中の三枚堂七段は「2枚換えは先手が少しよさそうです。後手は2枚の角を持っていますが、いい打ち場所がありませんので」という。△7四飛は△7六歩を狙った意味だが、▲7六歩が手筋になる。以下△7六同飛は▲3五歩△同歩▲3四歩が厳しい。△3四同金は▲2三飛成を与えるし、△3二金と引くのも▲3三銀の打ち込みがあって、後手がまとめるのは大変かもしれない。

53手 4七歩打 ( 5:25/02:42:18)
*斎藤は銀取りに歩を打つ。後手の攻めを引っ張り込む。

54手 7六飛(86) ( 0:29/02:30:39)
*角取りに飛車を寄る。6六角が消えれば△5七銀成の突撃が可能になる。▲3三角成△同金▲4六歩△7四飛▲7六歩に△7五歩▲同歩△8四飛として後手が△7六歩を狙う順も目につく。もしも先手は自信が持てないようなら▲7四歩△同飛▲7六歩とすれば千日手に持ち込むことができそうだ。
*上記の順以外に▲6七金や▲6七銀と角を守る手も考えられる。しかし、▲6七金は△6六飛▲同金△5七銀成▲7一飛に△9三角の切り返しがある。▲6七銀も△6六飛▲同銀△4七銀成▲7一飛にやはり△9三角がある。木村九段は「△4五桂と跳ねる展開になると後手玉が広くなるので、先手としても怖いところがあります」という。
*斎藤の残り時間が1時間を切った。伊藤の残り時間は約1時間30分。
*
*【16時14分、モニター映像】
*https://kifulog.shogi.or.jp/eiou/2025/06/1614-fdaa.html
*
*【大盤解説会の様子】
*https://kifulog.shogi.or.jp/eiou/

55手 3三角成(66) (38:19/03:20:37)
*斎藤は38分の考慮で角を切った。2枚換えの変化を選択する。
*伊藤はすぐに馬を取らない。△3三同金以外に△3三同玉も掘り下げているのだろうか。

56手 同 金(32) (16:15/02:46:54)
*伊藤は16分の考慮で△3三同金と馬を取った。

57手 4六歩(47) ( 0:06/03:20:43)
*斎藤はすぐに銀を取った。▲銀桂△角で先手が2枚換えの駒得になった。

58手 3二金(33) ( 0:47/02:47:41)
*伊藤は金を引いて自陣を引き締める。駒損でも簡単にはバランスを崩さない。
*
*【ねじり合い】
*https://kifulog.shogi.or.jp/eiou/2025/06/post-93a1.html
*
*※局後の感想※
*斎藤は△3二金に代えて△6六角を気にした。▲6八銀は△8六飛▲6七金に△9三角と引かれてどうか。△6六角に先手は▲6七銀と引ければいいが、△7七角成▲同金△同飛成▲6八銀△7四竜▲2二角でどうか。伊藤は△6六角を軽視していたようで「角打ちを読まないといけなかった」という。

59手 8七金(78) ( 5:48/03:26:31)
*斎藤の指し手は▲8七金。歩を払いながら飛車を責める。控室の継ぎ盤には△7四飛▲7六歩△8四飛▲8六歩△8五歩が並ぶ。「守勢の先手が面白くなさそう」という声が聞かれる。△8五歩に▲同歩は△同桂▲同桂△6六角で後手の攻めが続きそうだ。
*伊藤の残り時間が1時間を切った。斎藤の残りは約33分。
*
*※局後の感想※
*「本譜の筋は大丈夫だと信じて金で歩を取った」と斎藤。

60手 5六飛(76) (23:45/03:11:26)
*伊藤は飛車を切った。控室では悲鳴のような声が漏れる。
*
*※局後の感想※
*△5六飛で形勢の針が先手に触れた。代えて△7四飛が有力だった。以下▲7六歩△8四飛▲8六歩△8五歩▲同歩△同桂▲8六歩△7七桂成▲同金に△7八歩が手筋のタタキとなる。▲7八同銀は△8八角、▲7八同金は△6六角で後手の攻めが続く。「あまり掘り下げませんでしたが、けっこう手が続くんですね。本譜は飛車を切る組み立てで指していましたが、こちらのほうが難しいですね」と伊藤。斎藤は「2枚換えした割にはパッとしませんね」という。

61手 同 歩(57) ( 0:07/03:26:38)
*居玉の先手陣はスキがあるのかないのか。

62手 5七角打 ( 0:09/03:11:35)
*銀取りに角を打ち込む。
*斎藤の残り時間が30分を切った。

63手 6八銀(79) ( 4:17/03:30:55)
*角に当てながら手順に銀を逃げる。

64手 4六角成(57) ( 0:08/03:11:43)
*後手は馬の威力に期待したようだ。

65手 3七銀打 ( 1:04/03:31:59)
*銀を投入して馬を弾く。

66手 5六馬(46) ( 0:17/03:12:00)
*後手はさらに歩を削る。

67手 7一飛打 ( 1:09/03:33:08)
*斎藤は手にした飛車を敵陣に打ち込む。▲7二飛成〜▲6一銀を見ている。
*木村九段は「飛車切りは意外でした。△7四飛で後手が指せるのではないかと思っていましたから」という。△7四飛は前述したように△7六歩が狙いで、先手が▲7六歩と受ければ△8四飛▲8六歩に△8五歩がいいリズムだと控室で見られていたからである。木村九段は▲7一飛△6一銀打に▲8四桂は△8二角▲7二桂成△7一角▲同成桂△8九飛▲7九歩△8七飛成▲6一成桂に△7六歩が厳しいと見ている。しかし、△6一銀打に▲9一飛成と香を取る手が好手で、△4七角に▲5八香がぴったりのようだ。以下△7八馬には▲7六金で、後手が攻め続けるのは難しいかもしれない。木村九段は「▲7一飛の感触がいいですね」という。
*伊藤の残り時間が30分を切った。
*高見七段も先手よしと見ている。「飛車を切らずに△7四飛では2枚換えでじりじり指されて悪いと伊藤叡王は判断して勝負に出たと思います。しかし、本譜の▲7一飛が厳しいので、結果的には△7四飛のほうがよかったかもしれません」と高見七段は解説する。
*
*【先手優勢】
*https://kifulog.shogi.or.jp/eiou/2025/06/post-05e5.html
*
*※局後の感想※
*「▲7一飛がけっこう厳しいですね」と伊藤。ここでは先手が優勢になっている。

68手 6二金(52) (38:44/03:50:44)
*伊藤は△6二金と寄って銀にヒモをつけた。38分の考慮で指された。控室では「すごい辛抱ですね」という声が漏れる。銀を温存して勝負を懸ける。

69手 1一飛成(71) ( 0:44/03:33:52)
*斎藤はすぐに1一の香を取った。

70手 8六歩打 ( 0:15/03:50:59)
*伊藤は金取りに歩を打つ。外堀を削りにいく。

71手 同 金(87) ( 1:15/03:35:07)
*斎藤は歩を取った。丁寧に応じる。

72手 6五桂(73) ( 0:36/03:51:35)
*金を上ずらせてから自陣の桂をさばく。手駒を蓄えて猛追する。

73手 同 桂(77) ( 2:38/03:37:45)
*斎藤は桂を取った。

74手 同 馬(56) ( 0:10/03:51:45)
*6五で桂交換になった。次に△5六桂が厳しいか。対して先手は桂桂香で後手玉にどう迫っていくのか。
*
*【予想外の強襲】
*https://kifulog.shogi.or.jp/eiou/2025/06/post-05fa.html

75手 4四歩打 ( 8:35/03:46:20)
*斎藤の指し手は▲4四歩。このタイミングで反撃に転じた。勝又七段は「△4四同歩でありがたい気がしたけど、そうではないのか」とつぶやく。△4四同歩は6五馬の利きが自陣まで通るからである。

76手 5六桂打 ( 0:44/03:52:29)
*玉頭を手抜いて△5六桂と打つ。急所の銀を攻める。
*
*【最終盤】
*https://kifulog.shogi.or.jp/eiou/2025/06/post-654a.html

77手 5八金(49) (12:34/03:58:54)
*斎藤は貴重な12分を使って▲5八金と受けに回った。△6八桂成に▲同金と取った格好が先手玉に有効な攻めがないと判断したようだ。

78手 3九角打 ( 3:02/03:55:31)
*伊藤は△3九角と打ち込んだ。先手の居玉を攻略するには飛車を取りにいくのが速いかもしれない。
*斎藤はこの局面で持ち時間を使い切った。これよりの指し手は1手60秒未満となる。

79手 4三歩成(44) ( 1:06/04:00:00)
*斎藤の指し手は▲4三歩成。王手の先手で歩成りを利かす。

80手 同 馬(65) ( 0:51/03:56:22)
*馬でと金を取る。後手玉は馬を手順に引きつけて、なかなかの堅さである。

81手 5五桂打 ( 0:00/04:00:00)
*飛車を逃げず急所の馬にアタックする。

82手 5四馬(43) ( 1:19/03:57:41)
*大事な馬を取らせるわけにはいかない。

83手 2五飛(28) ( 0:00/04:00:00)
*利かすだけ利かしてから飛車を浮く。控室では「冷静だ」との声が聞かれる。

84手 6六角成(39) ( 0:30/03:58:11)
*2枚目の馬を作って桂を取りにいく。

85手 4四桂打 ( 0:00/04:00:00)
*斎藤は▲4四桂と打つ。△4四同馬には▲4七香が玉と馬の田楽刺しとなる。
*伊藤はこの局面で持ち時間を使い切った。これよりの指し手は1手60秒未満となる。
*
*※局後の感想※
*▲4四桂が失着になった。代えて▲4七香が検討された。以下△4四歩▲4三歩△3三玉で「焦る展開。次の手がわからないのでしっくりこない」と斎藤。評価値的には先手が優勢だったが、「急所が見えなかった」と斎藤は振り返る。

86手 同 馬(54) ( 1:49/04:00:00)
*伊藤は秒に追われるように馬で桂を取った。▲4六香に後手はどう受けるのだろうか。

87手 4七香打 ( 0:00/04:00:00)
*この田楽刺しが厳しそうだが……。
*
*【詰む詰まないの変化】
*https://kifulog.shogi.or.jp/eiou/2025/06/post-6c76.html

88手 4五歩打 ( 0:00/04:00:00)
*歩を打って踏ん張る。

89手 同 香(47) ( 0:00/04:00:00)
*田楽刺しが実現した。しかし、控室では△5五馬引で先手の攻めが切れているのではないかといわれている。
*
*※局後の感想※
*斎藤は▲4五同香に代えて▲4五同飛の予定だった。以下△4五同馬▲同香△4三歩▲同香成△同金▲5一角で、△5二玉は▲2二竜で斎藤は先手が指せると見ていたが、▲5一角には△3二玉と寄られてはっきりしない。以下▲4三桂成△同玉▲4一竜は△5四玉で後手玉が捕まらない。斎藤は「見えなかったですね。これが利かないのでは」という。

90手 5五馬(66) ( 0:00/04:00:00)
*伊藤の指し手は△5五馬引。▲4四香に△同馬が竜に当たる。後手が盛り返したかもしれない。
*
*※局後の感想※
*△5五馬引が緩手になった。代えて△4七桂が有力だった。▲4七同金は△6八桂成が厳しい。

91手 4四香(45) ( 0:00/04:00:00)
*斎藤は馬を取るしかない。

92手 同 馬(55) ( 0:00/04:00:00)
*後手は馬を1枚失ったが、4四馬が手厚そうに見える。

93手 9一竜(11) ( 0:00/04:00:00)
*竜を逃げながら香を補充する。次に▲4七香を見ている。
*
*※局後の感想※
*「ここはまあまあだと思っていた」と斎藤。

94手 3三桂打 ( 0:00/04:00:00)
*伊藤は首を何度かかしげてから△3三桂と打った。飛車取りの先手で踏ん張る。

95手 5一角打 ( 0:00/04:00:00)
*角を打って厳しく迫る。

96手 5二玉(42) ( 0:00/04:00:00)
*伊藤は玉を寄って耐える。

97手 6二角成(51) ( 0:00/04:00:00)
*斎藤は角を切って激しく迫る。

98手 同 玉(52) ( 0:00/04:00:00)
*後手は守りの金を剥がされて薄くなった。

99手 4一竜(91) ( 0:00/04:00:00)
*馬と金の両取りに竜を回る。
*
*※局後の感想※
*▲4一竜が敗着になった。代えて▲7五飛がまさった。斎藤は△8一歩で竜の利きを止められるのを嫌ったが、▲5二金△同玉▲7二飛成△6二香▲4一銀△4三玉▲3二銀不成△同玉▲6二竜△4二歩▲4七香なら先手も戦えた。「これがいちばんしっくりきますね」と斎藤。
*本局は手順こそ違うが、タイトル戦の前例と同一局面に進んだ。伊藤は予定ではなかったようで「準備不足」と振り返る。飛車切りの組み立てがまずかった伊藤だったが、馬を引きつける粘り強い指し回しで混戦に持ち込み、相手のミスを誘った逆転劇だった。

100手 2五桂(33) ( 0:00/04:00:00)
*この手で100手に達した。△2五桂までの消費時間は、▲斎藤4時間0分、△伊藤4時間0分。
*伊藤は桂で飛車を取った。手駒を蓄えてチャンスをうかがう。

101手 5二金打 ( 0:00/04:00:00)
*駒を取る前に▲5二金を決める。

102手 7三玉(62) ( 0:00/04:00:00)
*玉を7三に逃げる。

103手 4四竜(41) ( 0:00/04:00:00)
*馬を取りながら竜を要所に活用する。次に▲7五香を見ている。
*
*【揺れるタイトルの行方】
*https://kifulog.shogi.or.jp/eiou/2025/06/post-4f10.html

104手 6四香打 ( 0:00/04:00:00)
*△6四香が▲7五香に△7四歩を用意した攻防手のようだ。

105手 7四歩打 ( 0:00/04:00:00)
*斎藤は手を泳がせながら7四に歩を打った。代えて▲6五歩はそこで手を抜かれて反撃される。

106手 8二玉(73) ( 0:00/04:00:00)
*玉を8二に逃げる。▲8三歩と打たれるので、しばらくは猛攻をしのぐ展開になりそうだ。

107手 8三歩打 ( 0:00/04:00:00)
*イヤな王手が続く。

108手 9二玉(82) ( 0:00/04:00:00)
*伊藤は玉を9二にかわす。有効な王手がないという判断かもしれない。

109手 7一角打 ( 0:00/04:00:00)
*▲7一角と打って後手玉に詰めろを掛ける。しかし、先手玉に詰み筋が生じているようだ。
*
*【決着間近】
*https://kifulog.shogi.or.jp/eiou/2025/06/post-524b.html

110手 6八香成(64) ( 0:00/04:00:00)
*伊藤は少し手を震わせながら香で銀を取った。攻防手の△6四香が存分に働く。

111手 同 金(58) ( 0:00/04:00:00)
*先手玉は4四竜が受けに利いているようにも見えるが……。

112手 同 桂成(56) ( 0:00/04:00:00)
*続いて桂で金を剥がす。

113手 同 玉(59) ( 0:00/04:00:00)
*堅くて広かった先手玉がついに露出した。

114手 5六桂打 ( 0:00/04:00:00)
*伊藤は桂の王手から入った。詰みを読み切っているようだ。

115手 5七玉(68) ( 0:00/04:00:00)
*桂頭の玉で粘る。

116手 6八角打 ( 0:00/04:00:00)
*伊藤は角で先手玉を追いかける。▲5六玉は△5八飛の王手が厳しい。

117手 6六玉(57) ( 0:00/04:00:00)
*6六に上がった。

118手 7七銀打 ( 0:00/04:00:00)
*今度は銀で追いかける。

119手 5五玉(66) ( 0:00/04:00:00)
*天王山に逃げ込む。しかし、△5四銀が痛打になる。

120手 5四銀打 ( 0:00/04:00:00)
*先手は▲5四同竜の一手。3二金がよく働いていて先手玉が詰む。伊藤は背筋を伸ばした。
*この局面で斎藤が投了した。終局時刻は19時38分。消費時間は、▲斎藤4時間0分、△伊藤4時間0分。伊藤は3勝2敗で初防衛を果たした。伊藤はタイトル2期で八段への昇段も決めた。
*投了以下、▲5四同竜に△同歩▲同玉△6四金▲5三玉△5四飛▲6二玉△5二飛▲同玉△4二金打▲6二玉△5二飛まで、先手玉は詰み。
*
*【伊藤叡王が初防衛】
*https://kifulog.shogi.or.jp/eiou/2025/06/post-dfdf.html
*
*【終局直後】
*https://kifulog.shogi.or.jp/eiou/2025/06/post-bb10.html
*
*【大盤会場へ】
*https://kifulog.shogi.or.jp/eiou/2025/06/post-359b.html
*
*【感想戦
*https://kifulog.shogi.or.jp/eiou/2025/06/post-10da.html
*
*【記者会見】
*https://kifulog.shogi.or.jp/eiou/2025/06/post-1155.html

121手 投了 ( 0:00/04:00:00)
まで120手で後手の勝ち

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道路上将棋!