03:58:54)
*斎藤は貴重な12分を使って▲5八金と受けに回った。△6八桂成に▲同金と取った格好が先手玉に有効な攻めがないと判断したようだ。
78手 3九角打 ( 3:02/03:55:31)*伊藤は△3九角と打ち込んだ。先手の居玉を攻略するには飛車を取りにいくのが速いかもしれない。
*斎藤はこの局面で持ち時間を使い切った。これよりの指し手は1手60秒未満となる。
79手 4三歩成(44) ( 1:06/04:00:00)*斎藤の指し手は▲4三歩成。
王手の先手で歩成りを利かす。
80手 同 馬(65) ( 0:51/03:56:22)*馬でと金を取る。後手玉は馬を手順に引きつけて、なかなかの堅さである。
81手 5五桂打 ( 0:00/04:00:00)*飛車を逃げず急所の馬にアタックする。
82手 5四馬(43) ( 1:19/03:57:41)*大事な馬を取らせるわけにはいかない。
83手 2五飛(28) ( 0:00/04:00:00)*利かすだけ利かしてから飛車を浮く。控室では「冷静だ」との声が聞かれる。
84手 6六角成(39) ( 0:30/03:58:11)*2枚目の馬を作って桂を取りにいく。
85手 4四桂打 ( 0:00/04:00:00)*斎藤は▲4四桂と打つ。△4四同馬には▲4七香が玉と馬の田楽刺しとなる。
*伊藤はこの局面で持ち時間を使い切った。これよりの指し手は1手60秒未満となる。
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*※局後の感想※
*▲4四桂が失着になった。代えて▲4七香が検討された。以下△4四歩▲4三歩△3三玉で「焦る展開。次の手がわからないのでしっくりこない」と斎藤。評価値的には先手が優勢だったが、「急所が見えなかった」と斎藤は振り返る。
86手 同 馬(54) ( 1:49/04:00:00)*伊藤は秒に追われるように馬で桂を取った。▲4六香に後手はどう受けるのだろうか。
87手 4七香打 ( 0:00/04:00:00)*この田楽刺しが厳しそうだが……。
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*【詰む詰まないの変化】
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https://kifulog.shogi.or.jp/eiou/2025/06/post-6c76.html 88手 4五歩打 ( 0:00/04:00:00)*歩を打って踏ん張る。
89手 同 香(47) ( 0:00/04:00:00)*田楽刺しが実現した。しかし、控室では△5五馬引で先手の攻めが切れているのではないかといわれている。
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*※局後の感想※
*斎藤は▲4五同香に代えて▲4五同飛の予定だった。以下△4五同馬▲同香△4三歩▲同香成△同金▲5一角で、△5二玉は▲2二竜で斎藤は先手が指せると見ていたが、▲5一角には△3二玉と寄られてはっきりしない。以下▲4三桂成△同玉▲4一竜は△5四玉で後手玉が捕まらない。斎藤は「見えなかったですね。これが利かないのでは」という。
90手 5五馬(66) ( 0:00/04:00:00)*伊藤の指し手は△5五馬引。▲4四香に△同馬が竜に当たる。後手が盛り返したかもしれない。
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*※局後の感想※
*△5五馬引が緩手になった。代えて△4七桂が有力だった。▲4七同金は△6八桂成が厳しい。
91手 4四香(45) ( 0:00/04:00:00)*斎藤は馬を取るしかない。
92手 同 馬(55) ( 0:00/04:00:00)*後手は馬を1枚失ったが、4四馬が手厚そうに見える。
93手 9一竜(11) ( 0:00/04:00:00)*竜を逃げながら香を補充する。次に▲4七香を見ている。
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*※局後の感想※
*「ここはまあまあだと思っていた」と斎藤。
94手 3三桂打 ( 0:00/04:00:00)*伊藤は首を何度かかしげてから△3三桂と打った。飛車取りの先手で踏ん張る。
95手 5一角打 ( 0:00/04:00:00)*角を打って厳しく迫る。
96手 5二玉(42) ( 0:00/04:00:00)*伊藤は玉を寄って耐える。
97手 6二角成(51) ( 0:00/04:00:00)*斎藤は角を切って激しく迫る。
98手 同 玉(52) ( 0:00/04:00:00)*後手は守りの金を剥がされて薄くなった。
99手 4一竜(91) ( 0:00/04:00:00)*馬と金の両取りに竜を回る。
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*※局後の感想※
*▲4一竜が敗着になった。代えて▲7五飛がまさった。斎藤は△8一歩で竜の利きを止められるのを嫌ったが、▲5二金△同玉▲