だ。上田の構想に注目だ。
37手 6八金(58) ( 5:58/00:43:12)*再び動く手段はないと見て、渡部は自陣の整備を進める。▲8九玉〜▲7九金〜▲7八金寄とトーチカを完成させることができれば先手満足の展開だ。
38手 6二金(61) ( 1:25/00:33:41)*右金を上がって玉の脇腹を締めた。
39手 7九金(69) ( 0:42/00:43:54)*代えて▲8九玉を優先する指し方も考えられたところだ。▲7九金と▲8九玉、どちらを優先するべきかは難しいが、どちらもトーチカの構築を目指す指し方であるため、大勢に影響はなさそうだ。
*「先手はこの後▲8九玉〜▲7八金寄〜▲5九銀〜▲6八銀と、トーチカを組むことになりますよね。その間に後手が何を指すか難しいです。先手の作戦勝ちですか」(川上七段)
*上田が10分以上手を止めている。今後の構想を練っているのだろう。
40手 7三銀(82) (19:31/00:53:12)*右銀を前進させる。後手は片
矢倉のような陣形となった。
*先手は▲8九玉とトーチカの構築を進めるのが自然な指し方だ。
41手 8六歩(87) (15:28/00:59:22)*15分の考慮だった。代えて▲8九玉が自然なところだったが、△8四銀〜△7三桂と組まれる展開を気にしたのかもしれない。現局面で△8四銀には▲8五歩と対応することができる。
*「△8四銀は指しにくいので、現局面で△6五歩と突きますか。以下▲5七角には△6四銀でどうでしょうか」(川上七段)
*この局面で昼食休憩に入った。ここまでの消費時間は▲渡部59分、△上田1時間0分。昼食の注文は上田が「ゴーヤチャンプルー弁当(ご飯少なめ)」(鳩やぐら)。渡部は席の確保を頼んだ。対局は12時40分から再開される。
42手 1四歩(13) ( 7:35/01:00:47)*対局再開。昼食休憩後の指し手。
*上田はじっと1筋の歩を突いた。間合いをはかった一手だろうか。
43手 5七角(66) ( 3:05/01:02:27)*渡部は3分の少考で角の位置を調整した。
*
*※局後の感想※
*代えて▲1六歩もあったようだ。以下△4五歩▲3三角成△同桂▲2六飛△3五歩は互角の展開とされた。
44手 4五歩(44) ( 2:53/01:03:40)*先手の角の利きがそれた瞬間に、すかさず角道を通した。