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# --- Kifu for Windows (Pro) V6.65.84 棋譜ファイル ---
対局ID:18914
記録ID:68649fecb0790b1b12151b08
開始日時:2025/07/16 10:00
終了日時:2025/07/16 15:03
棋戦:リコー杯第15期女流王座戦本戦
戦型:角交換型振り飛車
持ち時間:3時間
秒読み:60秒
消費時間:118▲109△151
場所:東京・将棋会館
備考:昼休前67手目▲63分△55分
振り駒:4,0,
計時方式:チェスクロック
先手消費時間加算:0
後手消費時間加算:0
昼食休憩:12:00〜12:40
昼休前消費時間:67手▲63分△55分
手合割:平手  
先手:香川愛生女流四段
後手:塚田恵梨花女流二段
先手省略名:香川
後手省略名:塚田
手数----指手---------消費時間--
*リコー杯第15期女流王座戦本戦より、香川愛生女流四段−塚田恵梨花女流二段戦をお送りする。
*対局は7月16日(水)10時から、東京・将棋会館「歩月」で行われる。持ち時間は3時間(チェスクロック使用)、使いきると1手60秒未満の着手。振り駒は香川の振り歩先で、「歩」が4枚。香川の先手と決まった。
*
*【リコー杯女流王座戦中継サイト】
*http://live.shogi.or.jp/joryu_ouza/
*
*(棋譜・コメント入力=胡桃)
*[棋譜表示の*はコメント付きの指し手。【】内は中継ブログタイトルならびにリンク。#は局後の感想が追記された指し手]

1手 7六歩(77) ( 0:14/00:00:14)
*◆香川 愛生(かがわ まなお)女流四段◆
*1993年4月16日生まれ、東京都調布市出身。中村修九段門下。2008年、女流2級。2021年、女流四段。女流棋士番号は40。
*タイトル戦登場は5回。獲得は女流王将2期。

2手 8四歩(83) ( 0:09/00:00:09)
*◆塚田 恵梨花(つかだ えりか)女流二段◆
*1998年8月27日生まれ、東京都杉並区出身。塚田泰明九段門下。2014年、女流2級、2023年、女流二段。女流棋士番号は51。

3手 7八飛(28) ( 0:13/00:00:27)
*塚田の居飛車に対して、香川は三間飛車を選んだ。

4手 8五歩(84) ( 0:06/00:00:15)
*【対局開始】
*https://kifulog.shogi.or.jp/joryu_ouza/2025/07/post-75cb-1.html

5手 7七角(88) ( 0:06/00:00:33)
*【香川の女流棋戦成績】
*今年度成績は7勝4敗(0.636)
*昨年度成績は20勝12敗(0.625)
*通算成績は269勝179敗(0.600)

6手 3四歩(33) ( 0:03/00:00:18)
*【塚田の女流棋戦成績】
*今年度成績は8勝5敗(0.615)
*昨年度成績は12勝12敗(0.500)
*通算成績は124勝104敗(0.543)

7手 6八銀(79) ( 0:05/00:00:38)
*香川の本棋戦成績は20勝13敗(0.606)。初参加は第2期(2012年度)。本戦入りは8回目。前期は挑戦者決定戦まで進み、西山朋佳女流三冠(当時)に敗れた。今期は本戦からの出場で、本局が初戦となる。

8手 4二玉(51) ( 0:05/00:00:23)
*塚田の本棋戦成績は15勝9敗(0.625)。初参加は第5期(2015年度)。本戦入りは5回目。今期は一次予選で野原未蘭女流二段、二次予選で鈴木環那女流三段に勝って本戦入りを決めた。

9手 4八玉(59) ( 0:28/00:01:06)
*過去の対戦は7局あり、香川3勝、塚田4勝。最後に対戦したのは、今年4月の第7期大成建設杯清麗戦予選。戦型は香川が中飛車に振ると、塚田は居飛車急戦を採用した。早い段階で大駒が成り合う激しい展開となったが、最後は塚田が制している。本棋戦では初対戦だ。

10手 6二銀(71) ( 0:07/00:00:30)
*リコー杯女流王座戦は株式会社リコー、日本将棋連盟が主催し、日本経済新聞社が特別協力する棋戦。出場資格は日本将棋連盟が推薦する現役女流棋士と日本将棋連盟に所属する女性奨励会員、それ以外のアマチュア女性で予選を勝ち抜いた選手となる。本棋戦の出場については現役女流棋士・女性奨励会員は、エントリー制となっている。一次予選、二次予選の勝ち上がり者と予選シード者の16名で本戦トーナメントを行い、優勝者が女流王座と五番勝負を行う。現在のタイトル保持者は福間香奈女流王座。
*
*【主催:株式会社リコー】
*https://www.ricoh.co.jp/
*【主催:日本将棋連盟】
*https://www.shogi.or.jp/
*【特別協力:日本経済新聞社】
*https://www.nikkei.com/

11手 3八玉(48) ( 0:04/00:01:10)
*リコー杯女流王座戦は本戦が進行中。本局の勝者は、次戦で渡部愛女流四段戦の勝者と対戦する。
*
*【リコー杯女流王座戦<本戦>】
*https://www.shogi.or.jp/match/jo_ouza/15/honsen.html

12手 1四歩(13) ( 0:05/00:00:35)
*1筋の端歩を打診した。

13手 1六歩(17) ( 0:03/00:01:13)
*香川はすぐに端歩を受ける。

14手 3二玉(42) ( 0:07/00:00:42)
*東京の対局立会人は、堀口弘治八段が務める。

15手 2八玉(38) ( 0:04/00:01:17)
*本日、東京・将棋会館で行われる対局は7局。配置は以下の通り。
*
*【特別対局室】
*飯島栄治八段−西尾明七段(朝日杯一次予選)
*【鐘馗】
*松本佳介七段−上村亘五段(王位戦予選)
*【高雄】
*10時 佐藤紳哉七段−石井健太郎七段(朝日杯一次予選)
*14時 窪田義行七段−渡辺和史七段(朝日杯一次予選)
*【雲鶴】
*10時 青嶋未来七段−杉本和陽六段(朝日杯一次予選)
*14時 村中秀史七段−山本博志五段(朝日杯一次予選)
*【歩月】
*香川愛生女流四段−塚田恵梨花女流二段(女流王座戦本戦・本局)

16手 5二金(61) ( 0:02/00:00:44)

17手 3八銀(39) ( 0:11/00:01:28)

18手 5四歩(53) ( 0:29/00:01:13)

19手 5八金(69) ( 0:12/00:01:40)
*先手は角道を開けたまま駒組みを進めている。ひとまず、美濃囲いが完成した。

20手 5三銀(62) ( 0:11/00:01:24)
*先手の美濃囲いに対して、後手は舟囲いに囲った。急戦と持久戦、どちらにも対応できる柔軟な囲いとなっている。

21手 4六歩(47) ( 2:02/00:03:42)

22手 2四歩(23) ( 0:35/00:01:59)
*△2四歩は天守閣美濃囲いを目指した一手。このあと△2三玉〜△3二銀と進めることが多い。
*手元のデータベースで調べると、現局面の前例は14局(▲4勝、△10勝)。そのうち、塚田は後手を持って1局指している。2023年2月、第34期女流王位戦挑戦者決定リーグ紅組▲室谷由紀女流三段−△塚田女流初段戦だ(段位は当時)。現局面から▲4七金△3三角▲3六歩△2二銀▲3七桂△2三銀と進む。そのあと先手は高美濃囲い、後手は銀冠に囲った。結果は先手勝ち。

23手 8八飛(78) ( 3:34/00:07:16)
*三間飛車から向かい飛車に振り直した。将来的には▲8六歩からの反発も含みにしている。この手で前例から離れた。

24手 7四歩(73) ( 4:15/00:06:14)

25手 2二角成(77) ( 1:05/00:08:21)
*長らくお互いに角がにらみ合っていたが、香川から角交換をした。

26手 同 銀(31) ( 0:12/00:06:26)
*塚田はすぐに銀で取る。代えて△2二同玉と取って、次に△3二銀と左美濃囲いに組む手も考えられた。

27手 7七銀(68) ( 0:06/00:08:27)
*銀を上がって攻めの準備を進めた。いつでも▲8六歩から仕掛ける権利がある。

28手 3三角打 (11:47/00:18:13)
*塚田は11分ほど考え、自陣に角を設置した。間接的に先手の飛車をにらむことで先手の仕掛けを牽制している。例えば▲8六歩△同歩▲同銀なら△8八角成で飛車を取れる。
*
*【戦型は三間飛車から角交換振り飛車に】
*https://kifulog.shogi.or.jp/joryu_ouza/2025/07/post-314b.html

29手 3六歩(37) ( 5:42/00:14:09)
*いきなり仕掛けるのは難しかった。そこで、香川はさらに玉を固める手を選ぶ。

30手 2三銀(22) ( 0:41/00:18:54)
*銀をまっすぐ上がり、囲いの上部に厚みを加えた。

31手 3七桂(29) ( 0:06/00:14:15)
*▲3六歩(29手目)からの継続手で▲3七桂と跳ねた。囲いの発展のみならず攻めも見据えており、次の▲4五桂が角銀両取りになる。

32手 6四銀(53) ( 2:07/00:21:01)
*▲4五桂の攻め筋を緩和しつつ、攻めの準備を進めた。銀が移動したため▲7一角△7二飛▲2六角成と馬を作られてしまうが、△7五歩▲同歩△同銀が用意の反撃。3三角の利きが大きく、▲7六歩には△同銀▲同銀△8八角成で飛車を取れる。

33手 4七金(58) ( 6:19/00:20:34)
*馬を作る手は見送り、高美濃囲いを完成させた。弱点の桂頭を補強しつつ上部を厚くする。

34手 4二金(52) ( 2:11/00:23:12)
*金を寄って自玉を引き締める。このあと△2二玉〜△3二金上と進めば銀冠が完成するが、このままでも十分堅い。攻めを重視するなら△7五歩と動くのも一案だ。

35手 5六歩(57) (21:36/00:42:10)
*11時5分の着手。▲5六歩までの消費時間は▲香川42分、△塚田23分。
*5筋の歩を突いて後手の様子をうかがう。21分の考慮だった。

36手 2二玉(32) ( 2:29/00:25:41)
*塚田は攻めを急がず、さらに玉を固めにいった。
*
*※局後の感想※
*香川は「見慣れない局面だったので、指し方が分からなかった」と振り返る。感想戦では▲2六歩△3二金上▲4五歩が検討された。以下△8六歩▲同歩△7五歩▲同歩△同銀▲4六角△6四歩▲2五歩△7六歩▲6六銀△同銀▲同歩△同角▲6八飛と進み、「これなら勝負ですね」と香川。塚田も同意していた。

37手 7一角打 ( 1:55/00:44:05)
*後手の囲いが完成する前に動いていく。局面が大きく動きそうだ。

38手 7二飛(82) ( 1:09/00:26:50)
*飛車をかわしながら角に当てた。

39手 2六角成(71) ( 0:05/00:44:10)
*代えて▲1七角成は玉の逃げ場所を塞いでしまう。

40手 7五歩(74) ( 1:01/00:27:51)
*先手に馬を作らせた代償として、後手は7筋から反撃する。まずは飛車先の歩を突っかけた。

41手 同 歩(76) ( 0:06/00:44:16)
*無条件で△7六歩と取り込まれてはいけない。▲7五同歩と取る一手だ。

42手 同 銀(64) ( 0:27/00:28:18)
*銀で取ることで7筋の攻め駒を増やしていく。

43手 7八飛(88) ( 2:30/00:46:46)
*戦いの起こった筋に飛車を動かすのは将棋のセオリーだ。3三角のラインから外れながら後手の攻めに備える。

44手 7六歩打 ( 1:29/00:29:47)
*銀頭に歩を押さえる。▲6八銀は△9九角成で後手の香得だ。よって、先手が銀を逃げるなら▲6六銀と▲8八銀の2択だ。

45手 8八銀(77) ( 0:40/00:47:26)
*△7六歩は読み筋だったか、香川はすぐに銀を引いて辛抱する。代えて▲6六銀は△同銀▲同歩△6七銀の飛車取りが気になった。▲7九飛は△6八銀成で飛車が捕まり、飛車を横に逃げると△7七歩成でと金を作られてしまう。

46手 8六歩(85) ( 2:50/00:32:37)
*塚田は攻めの手を緩めない。今度は8筋の歩を突っかけて攻めに弾みをつけた。△8七歩成▲同銀△9九角成と進めば、先手陣を突破できる。

47手 同 歩(87) ( 5:42/00:53:08)

48手 同 銀(75) ( 1:39/00:34:16)
*歩交換まで進んだ。後手の攻め駒は着実に前進している。

49手 4五桂(37) ( 1:12/00:54:20)
*代えて▲8七歩と収めにいくと、△7七歩成▲同桂△同銀成▲同銀△同角成▲同飛△同飛成で7筋を破られた。そこで、香川は囲いの桂を跳ねて角取りをかける。7筋を破られる前にうまく手を作っていきたい。
*
*【戦いが始まる】
*https://kifulog.shogi.or.jp/joryu_ouza/2025/07/post-d271.html

50手 4四角(33) ( 4:25/00:38:41)
*馬にぶつけて強く応戦する。▲4四同馬△同歩と進めば、手順に桂が捕まる仕組みだ。

51手 8七歩打 ( 0:03/00:54:23)
*このタイミングで歩を打って銀の対応をうかがった。△7七歩成の踏み込みには、▲7七同桂△同銀成▲4四馬△同歩▲7七銀(または▲7七飛)で対応できる。

52手 7五銀(86) ( 2:10/00:40:51)
*△7七歩成で勝負に行く手もあったが、塚田は2分の少考で銀を引いた。
*
*※局後の感想※
*香川は「▲4八馬がひどかったです。△6二角〜△4四歩が厳しかったです」と反省していた。まずは(1)▲4四同馬が検討された。以下△4四同歩▲8三角△7一飛▲7二歩△5一飛▲7四角成△6四角▲同馬△同銀▲6二角△4五歩▲5一馬△同金▲7一飛△4一金寄▲8一飛成の進行は、自信がないながらも本譜よりもよかったと香川。次に(2)▲7三歩△同飛▲4四馬△同歩▲5三桂成△同金▲6二角が検討されたが、△6四角が好手。8六銀にヒモがついており、▲7三馬△同桂▲8二飛が王手銀取りにならない。香川は「△6四角がいい手になってますね」と感嘆した。以降の局面は検討されなかった。

53手 4八馬(26) ( 0:23/00:54:46)
*後手の攻めを食い止めたことに満足して、香川は4四角との交換を拒否した。「馬の守りは金銀3枚」と将棋の格言にあり、自陣に馬がいることで高美濃囲いがさらに堅くなっている。

54手 6二角(44) ( 4:42/00:45:33)
*冷静な角引き。次に△4四歩と突けば桂が捕まる。

55手 5五歩(56) ( 1:13/00:55:59)
*ゆっくりしていると△4四歩〜△4五歩で桂を取られてしまう。そこで、桂を助けるために5筋の歩を突っかけた。△5五同歩には▲5四歩と垂らす手がある。次に▲5三歩成△同金▲同桂成△同角と進めば金桂交換の駒得だ。

56手 4四歩(43) ( 0:30/00:46:03)
*塚田は当初の予定通り、桂を捕まえにいった。

57手 2六馬(48) ( 0:04/00:56:03)
*再び▲2六馬と戻した。△4五歩には▲6二馬△同飛▲4四角が王手飛車取りになる。

58手 2五歩(24) ( 2:13/00:48:16)
*工夫のただ捨て。▲2五同馬と取らせることで△4五歩と安全に桂を取ることができる。

59手 1七馬(26) ( 0:03/00:56:06)
*馬のラインは桂の生命線だ。端にかわして辛抱する。

60手 1五歩(14) ( 0:38/00:48:54)
*塚田はどんどん攻め続ける。馬を追うべく端歩を突き捨てた。

61手 同 歩(16) ( 0:02/00:56:08)
*先手がそのままにすると、△1六歩▲1八馬△1七歩成▲同馬△同香成▲同香で角香交換となってしまう。▲1五同歩は仕方のない一手だった。

62手 1六歩打 ( 0:02/00:48:56)
*歩のただ捨てで畳みかける。

63手 同 馬(17) ( 0:02/00:56:10)

64手 4五歩(44) ( 0:03/00:48:59)
*安全に桂を取ることに成功した。また、先手の馬が狭い位置にいるため、そのまま目標に攻めていけそうだ。

65手 同 歩(46) ( 0:04/00:56:14)

66手 3三桂(21) ( 6:23/00:55:22)
*守りの桂を活用しながら2五歩にヒモをつける。価値の高い一手だ。
*12時、香川が7分使って昼食休憩に入った。ここまでの消費時間は▲香川1時間3分、△塚田55分(持ち時間は各3時間、チェスクロック使用)。昼食注文は、香川が「日替わりカレー(ポークと紫玉ねぎ、檸檬のパキスタンカレー)、玉子1個追加」(rico curry)。塚田が「レティエライス」(LAITIER)。対局は12時40分から再開される。
*
*【昼食休憩】
*https://kifulog.shogi.or.jp/joryu_ouza/2025/07/post-bc24.html
*【昼食休憩時の対局室】
*https://kifulog.shogi.or.jp/joryu_ouza/2025/07/post-e82f.html

67手 1七馬(16) ( 7:59/01:04:13)
*12時40分、対局再開。香川はすぐに馬を引いた。
*
*【対局再開】
*https://kifulog.shogi.or.jp/joryu_ouza/2025/07/post-2985-1.html

68手 同 角成(62) ( 5:41/01:01:03)
*塚田は5分ほど考え、角交換を選んだ。

69手 同 香(19) ( 0:03/01:04:16)

70手 5五歩(54) ( 0:36/01:01:39)
*歩切れを解消。歩を入手したことで攻めの幅が広がった。△1六歩▲同香△2四桂が攻めの一例で、香を捕まえられる。

71手 1四歩(15) ( 0:04/01:04:20)
*端歩を伸ばして後手玉にプレッシャーをかける。

72手 2四桂打 ( 3:03/01:04:42)
*攻めの好位置に桂を設置した。次に△1六歩の香取りを狙っている。

73手 1三歩成(14) ( 0:54/01:05:14)

74手 同 香(11) ( 0:02/01:04:44)

75手 同 香成(17) ( 0:04/01:05:18)

76手 同 玉(22) ( 0:03/01:04:47)
*香交換まで進んだ。

77手 8三角打 ( 2:04/01:07:22)
*後手陣に角を打って飛車取りをかける。飛車を入手できれば、後手玉へ迫りやすい。

78手 5二飛(72) ( 1:14/01:06:01)
*5筋に飛車を転換する。5筋の位を生かして攻めていく手もありそうだ。

79手 7四角成(83) ( 0:48/01:08:10)
*馬を作りながら▲7五馬と▲6三馬の両狙い。駒取りを続けることで、後手にプレッシャーをかけ続けている。
*昼食休憩明けからテンポよく指していた塚田だが、▲7四角成を見て手が止まった。銀を逃げるなら△6四銀だが▲6三馬の追撃がある。7五銀の対処が難しいようだ。

80手 7二飛(52) (18:12/01:24:13)
*18分の考慮。元の位置に飛車を戻して銀取りを防ぐ。

81手 8五馬(74) ( 5:39/01:13:49)
*香川は5分の考慮で▲8五馬と歩を取る。代えて▲6三馬も考えられたが、△7三飛のぶつけを気にしたか。以下▲7三同馬△同桂と進めば飛車角交換となる。実戦の▲8五馬は手番を渡すようでも、次に▲7三歩△同飛▲7四歩の連打が狙いの攻め筋。飛車をどこに逃げても▲7五馬と銀をただで取ることができる。

82手 5六歩(55) ( 6:32/01:30:45)
*じっと5筋の歩を伸ばした。△5七歩成▲同金△3六桂や△6四角の王手など、後手は指したい手が多い。
*
*【後手優勢】
*https://kifulog.shogi.or.jp/joryu_ouza/2025/07/post-8036.html

83手 同 金(47) ( 4:08/01:17:57)
*歩の拠点が残っていては強く戦えない。そこで、香川は▲5六同金と歩を払った。

84手 5一香打 ( 6:15/01:37:00)
*下段の香に力あり。「△5一香は明るいですね」と堀口弘八段。▲4六金には△1六桂の王手が厳しいという。以下▲3七玉は△2八角▲4七玉△4六角成▲同玉△5六金でいきなり先手玉が詰んでしまう。

85手 4六金(56) ( 3:46/01:21:43)
*金をかわして辛抱した。また、△3六桂を防いだ効果もある。

86手 6四銀(75) ( 4:45/01:41:45)
*渋い。働きの弱かった銀を引いて活用をはかる。次に△5五銀とぶつければ金銀交換に持ち込めそうだ。

87手 5六歩打 ( 1:46/01:23:29)
*これまた渋い。5一香の利きを止めつつ△5五銀を防いでいる。決め手を与えない指し回しだ。

88手 7七歩成(76) ( 6:37/01:48:22)
*歩の成り捨て。▲7七同飛なら△同飛成で飛車交換に持ち込める。また、▲7七同桂は△7六歩で桂を捕まえられる。

89手 同 銀(88) ( 0:22/01:23:51)
*壁銀を解消しながらと金を払う。
*再び塚田が時間を使っている。残り時間は1時間を切った。

90手 6五銀(64) (12:55/02:01:17)
*14時6分の着手。△6五銀までの消費時間は▲香川1時間23分、△塚田2時間1分。
*銀をまっすぐ上がって5六の地点を狙う。△1六桂の切り札を武器に、先手玉の包囲網を張っていきたい。

91手 6三馬(85) ( 0:36/01:24:27)
*ノータイム。歩を取りながら飛車取りをかける。

92手 7三飛(72) ( 1:27/02:02:44)
*ガツンと飛車をぶつけて交換を狙う。

93手 1四歩打 ( 0:13/01:24:40)
*飛車を取る前に歩の王手を決めた。△1四同玉と△1四同銀、どちらで取っても守りが弱体化する。

94手 同 銀(23) ( 0:58/02:03:42)

95手 7三馬(63) ( 1:15/01:25:55)
*このタイミングで飛車を取った。

96手 同 桂(81) ( 0:02/02:03:44)

97手 2一飛打 ( 1:58/01:27:53)
*敵陣に飛車を設置して後手玉にプレッシャーをかけた。先手は角を入手すれば▲2二角からの詰めろになる。以下△2三玉▲3一角成△1二玉▲2二馬までの詰み。後手は先手に渡せる駒に制限がかかっている。
*
*【実戦的な迫り】
*https://kifulog.shogi.or.jp/joryu_ouza/2025/07/post-6acc.html

98手 1六桂(24) (13:15/02:16:59)
*塚田は13分ほど考え、切り札の△1六桂を選ぶ。攻め合い勝ちを目指した。

99手 2九玉(28) ( 0:20/01:28:13)
*まっすぐ玉を引いて辛抱する。代えて▲3九玉は△2八角▲4八玉△4六角成で金を取られた。堀口弘八段は「何か決め手がありそうだね」とつぶやく。

100手 2八角打 ( 4:49/02:21:48)
*この手で100手に達した。△2八角までの消費時間は▲香川1時間28分、△塚田2時間21分。
*玉頭に角を打ち込んだ。先手玉の逃げ場所を塞ぎつつ、△4六角成の金取りを狙っている。堀口弘八段は「受けの形は(1)▲4七銀ですが、△3七角打が厳しいですね。以下▲3八金に△4六角成がピッタリです。▲4六同銀は△1九金で詰みますし、▲2八金は△4七馬でボロボロと駒が取れます。しかし、▲4七銀以外の受け方も難しいですね。(2)▲4七金と引いても△4六歩と打たれたらダメです」と解説する。中継室では、適当な受けが見つかっていない。

101手 4七銀(38) (12:12/01:40:25)
*中継室でも挙がっていた受け。4六金にヒモをつけながら▲3八玉の逃げ場所を確保した。また、飛車の横利きを通したことで八段目の守備力も上げている。

102手 3七角打 ( 2:04/02:23:52)
*角の重ね打ち。これで後手の攻めは振りほどけない。先手玉は△1九角成▲3九玉△2八桂成▲同飛△同馬までの詰めろ。△1九角成に▲3八玉と逃げても△2八馬で詰んでいる。

103手 3九金(49) ( 5:11/01:45:36)
*工夫の受け。金を寄って先手玉の詰めろを解除した。「なるほど。頑張った手ですね」と堀口弘八段。△1九角成▲3八玉△2八桂成は▲3七玉△3九成桂▲4八玉とかわされてしまう。単調な攻めではうまくいかない。攻め方に工夫が求められる。

104手 4八歩打 ( 2:40/02:26:32)
*歩を打つのが冷静な一着。飛車の横利きを止めながら▲3八玉〜▲4九玉の逃走ルートを塞いだ。また、△3九角成▲同玉△2八金までの詰めろとなっている。

105手 3八玉(29) ( 2:25/01:48:01)
*今度は玉を上がって逃走をはかる。△3九角成には▲3七玉で耐える方針か。

106手 4六角成(37) ( 2:15/02:28:47)
*4六の地点は後手の数が多い。トドメの金を入手して攻め駒を増やしていく。

107手 同 銀(47) ( 0:09/01:48:10)

108手 同 角成(28) ( 0:17/02:29:04)
*▲角△金銀の2枚換えに。

109手 4八金(39) ( 0:09/01:48:19)
*拠点の歩を払って▲4九玉の逃げ場所を作った。

110手 2八桂成(16) ( 1:47/02:30:51)

111手 4九玉(38) ( 0:02/01:48:21)

112手 4七歩打 ( 0:18/02:31:09)
*玉を下段に落としてから、守りの要である金に狙いを定める。先手玉はいよいよ受けが難しくなってきた。

113手 同 金(48) ( 1:00/01:49:21)
*素直に▲4七同金と取る。△4七同馬には▲2八飛と成桂を取る狙いか。理想は△4七同馬の瞬間に後手玉へ迫りたいが▲2四角は△1二玉、▲2二角は△2四玉▲3一角成△2三銀で後手玉は詰まない。

114手 3八銀打 ( 0:29/02:31:38)
*△4七同馬と取る手もあったが、塚田は攻めの速度を重視して王手をかけた。

115手 同 飛(78) ( 0:26/01:49:47)

116手 同 成桂(28) ( 0:04/02:31:42)

117手 同 玉(49) ( 0:03/01:49:50)

118手 1八飛打 ( 0:10/02:31:52)
*この局面で香川が投了を告げた。投了以下、▲4九玉△5八金▲3九玉△2八飛成までの詰み。
*終局時刻は15時3分。消費時間は▲香川1時間49分、△塚田2時間31分(持ち時間は各3時間、チェスクロック使用)。
*勝った塚田は、次戦で渡部愛女流四段と対戦する。
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*【塚田女流二段の勝利】
*https://kifulog.shogi.or.jp/joryu_ouza/2025/07/post-6108.html
*【感想戦の様子】
*https://kifulog.shogi.or.jp/joryu_ouza/2025/07/post-a867.html
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*※局後の感想※
*感想戦は15分ほど行われ、15時20分に終了した。

119手 投了 ( 0:08/01:49:58)
まで118手で後手の勝ち

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▼只今の時刻
>7/18-2:35
道路上将棋!