ほど考え、自陣に角を設置した。間接的に先手の飛車をにらむことで先手の仕掛けを牽制している。例えば▲8六歩△同歩▲同銀なら△8八角成で飛車を取れる。
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*【戦型は
三間飛車から角交換
振り飛車に】
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https://kifulog.shogi.or.jp/joryu_ouza/2025/07/post-314b.html29手 3六歩(37) ( 5:42/00:14:09)*いきなり仕掛けるのは難しかった。そこで、香川はさらに玉を固める手を選ぶ。
30手 2三銀(22) ( 0:41/00:18:54)*銀をまっすぐ上がり、囲いの上部に厚みを加えた。
31手 3七桂(29) ( 0:06/00:14:15)*▲3六歩(29手目)からの継続手で▲3七桂と跳ねた。囲いの発展のみならず攻めも見据えており、次の▲4五桂が角銀両取りになる。
32手 6四銀(53) ( 2:07/00:21:01)*▲4五桂の攻め筋を緩和しつつ、攻めの準備を進めた。銀が移動したため▲7一角△7二飛▲2六角成と馬を作られてしまうが、△7五歩▲同歩△同銀が用意の反撃。3三角の利きが大きく、▲7六歩には△同銀▲同銀△8八角成で飛車を取れる。
33手 4七金(58) ( 6:19/00:20:34)*馬を作る手は見送り、
高美濃囲いを完成させた。弱点の桂頭を補強しつつ上部を厚くする。
34手 4二金(52) ( 2:11/00:23:12)*金を寄って自玉を引き締める。このあと△2二玉〜△3二金上と進めば
銀冠が完成するが、このままでも十分堅い。攻めを重視するなら△7五歩と動くのも一案だ。
35手 5六歩(57) (21:36/00:42:10)*11時5分の着手。▲5六歩までの消費時間は▲香川42分、△塚田23分。
*5筋の歩を突いて後手の様子をうかがう。21分の考慮だった。
36手 2二玉(32) ( 2:29/00:25:41)*塚田は攻めを急がず、さらに玉を固めにいった。
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*※局後の感想※
*香川は「見慣れない局面だったので、指し方が分からなかった」と振り返る。
感想戦では▲2六歩△3二金上▲4五歩が検討された。以下△8六歩▲同歩△7五歩▲同歩△同銀▲4六角△6四歩▲2五歩△7六歩▲6六銀△同銀▲同歩△同角▲6八飛と進み、「これなら勝負ですね」と香川。塚田も同意していた。
37手 7一角打 ( 1:55/00:44:05)*後手の囲いが完成する前に動いていく。局面が大きく動きそうだ。
38手 7二飛(82) ( 1:09/00:26:50)*飛車をかわしながら角に当てた。
39手 2六角成(71) ( 0:05/00:44:10)*代えて